南房総・鴨川市天津鎮座 | 源頼朝公が伊勢の神宮より御分霊を勧請し創建された八百余年の歴史をたたえる神社

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房州伊勢の宮 天津神明宮 四月の神訓   今日の自分を 祝福し 希望の道へ 光と共に
禰宜日記
〔2017/08/30〕 熊本・大分被災地復興支援旅行 2日目 熊本城〜南阿蘇〜益城〜西原
ホテルをチェックアウトすると、今日は熊本城、南阿蘇村、益城町、西原村を巡った。
まだまだ震災の痕跡が生々しく残っているところを実際に足を運び、この眼で確かめた。

熊本城の損傷は思ったよりもかなりひどく、そこらじゅうが崩れたりしていた。
石垣も大部分が崩壊しており、まだまだ手付かずのところもある。
危険なため、現在有料エリアへの入場は禁止され、長い年月をかけて修復工事が行われていく。
損傷箇所からしても途方もない手間と時間を要しそうだ。
城内を巡り、加藤神社に参拝した。

熊本城を出発すると、続いて、南阿蘇村へ。
ここは2回目の地震で大きな被害を受けた場所である。
特に山が崩壊し、そこにかかっていた阿蘇大橋が落下した現場はいまでも鮮明に覚えている人も多いであろう。
今回は阿蘇大橋を訪問した。
橋の入り口には柵がされていたが、柵越しに道路が突如なくなり崖となっている現場を目にすると言葉も出なかった。対岸の山は大きく崩壊し、復旧工事が行われているが、国道の原状復旧ではなく、現在は山をトンネルでくり抜く工事を進めているそうだ。その方が早いのだという。
阿蘇大橋では自動車に乗っていた若い男の子がそのまま流され、亡くなった。一同で黙祷を捧げた。

南阿蘇をあとにすると、続いて、途中昼食を食べつつ、益城町へ。
震度7に2回も見舞われた場所であり、昨年12月に訪問した際は倒壊した家屋がそのままになっているところも多々あった。
ただ、今回はだいぶ復旧も進んでいるようで、倒壊した家屋は少なくなり、更地となっていた。
しかしながら、ブルーシートを被っている家も多く、復旧にはまだまだ時間がかかりそうである。

木山神宮の境内も少々片付いてはいたが、社殿はつぶれたまま。
昨日の禰宜さんの「氏子の尻もちとして、あえて倒壊したままにしている。神社が先に復興するというのは理想論かもしれないが、現実には氏子が被災した中で寄付を集めたりなどできない」ということばが現実のものとして一同の心に突き刺さった。

その後、津森神宮では偶然お会いできた宮司さんからお話しを伺い、隣の西原村でやはり甚大な被害を受けた白山姫神社をお参りし、熊本空港へ戻った。
白山姫神社は山崩れなどで境内の地形自体が変わってしまっており、社殿に近づいてみると、危険な状態であることがわかった。
こちらも完全な復旧まではかなりの時間を要しそうである。

熊本空港からジェットスターに乗り、2時間ちょっとで成田へ無事到着。ここで解散となった。

1泊2日の短い時間ではあったが、かなり濃密な経験だったと思うし、若手神職も感ずるものが多かったのではないだろうか。
百聞は一見に如かず、のまさにその言葉通りの旅行になったような気がする。

大切なことは今だからこそ、同志が思いを寄せ続けること。
そして、いつ来るともわからない災害に対して、備えておくことである。
それを強く感ずる2日間になったことだろう。

今回の旅行を実現したことで、自分が会長時代にやり残してきたものを納めることができた。
これで正真正銘、会長を次へバトンタッチできたような気がする。


[WALK:12600]

熊本城は至るところが損傷していて、復旧工事が行われていた。
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崩れた石垣
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現在天守閣には入れない
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修復中の天守閣をバックに
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加藤神社
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数日前に開通したばかりの国道57号線から高森・高千穂方面に抜ける道の眺め。山が崩壊した跡が生々しい。
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山の崩壊により、落下した阿蘇大橋
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道路は途中で途切れている。ここで亡くなった方もいる
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阿蘇大橋手前、東海大学の入り口にあるバス停の待合所は草むしていた。
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益城町の木山神宮。社殿はつぶれたまま
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木山神宮の参道入口
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木山神宮前の倒壊した家屋は片付けられていた。昨年12月はまだ倒壊したままだった。
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益城町内にある津森神宮
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社殿の傾きを支える支柱が両側にある。
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甚大な被害を受けた西原村の白山姫神社。地形自体が変わっている。
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社殿も危険な状態
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− 2021年7月29日 17時21分 更新 by やまちゃん

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