〔2018/04/10〕 千葉縣護國神社春季大祭
千葉縣護國神社の春季大祭を典儀で御奉仕する。 典儀を務めて、もう20年近くになるだろうか。 遺族もますます高齢化し、以前は境内に巨大テントを張って、県内遺族参列の下、祭典を斎行していたが、長時間の参列はお年寄りにとって酷であることもあり、現在は県内遺族は自由参拝となった。
時代の変遷の中で方法を変えていかなければならないという事情もあるが、しかし、御英霊に対する気持ちだけはいつまでも変わらず、誠心誠意御奉仕していきたいと思う。 今日もなにか身が引き締まる思いで務めさせていただいた。
今年は桜も早く、境内はすっかり若葉の緑色に。 記憶がある中でこれだけ新緑の中で行われた春季大祭はないかもしれない。
午後は東京へ。
夕方、プロダクションI.Gのアーカイブ部門を訪問させていただき、我々が鴨川市で計画しているアニメアーカイブ事業について意見交換させていただく。 お話しによると、すでに廃校などの遊休施設を利活用したアーカイブ構想は全国にいくつかあるそうで、実施された事業もあるとのこと。しかしながら、学校は構造上難しいところもあり、またアーカイブ事業は企業にとって収益を生み出さないところでもあるので、経済的にどのように維持していくのか、などなど、さまざまな課題が見えてきた。
そもそも、アニメ業界的にもアーカイブへの取り組みはまだまだ意識が薄いところがあり、ディズニーやジブリなど一部プロダクションでは進められているところもあるが、まだまだ事業分野的にはゼロの状態であると言って良いかもしれない。 そんな中でラグランジェ・プロジェクト(製作委員会)の一社であるプロダクションI.Gは先進的にアーカイブ部門を設置し、アニメの製作資料群の保存というものを企業として取り組み始めている。 御縁のある企業がアーカイブを手がけているというのはまさに大きなことだし、これまた御縁である。
まずは焦らず、アーカイブの仕組みそのものを取り組む人たちで研究し、作り上げていくことが第1の作業になりそうである。 その上で、自治体(我々で言う鴨川市)や、製作委員会との調整。さらにビジネスではなく、文化という視点での事業であるので、大学など広くアカデミックな人たちを巻き込んでいくことが重要になりそうだ。(企業や製作委員会単位になってしまうと、やはり企業間の利害などが生まれてしまい、文化より先にビジネスという視点が持ち込まれてしまう)
今後も意見交換し、実際に行動しつつ、模索していくことになった。 いずれにしても今日が大きな一歩であることは確かだ。
夜は大学の同級生とサシ飲み。 いろいろと話せて、とっても良い時間だった。 同級生だけに忌憚なく自分の生き様に意見してくれる。 とにかく今夜は何度も問われた。
「結局、何をやるの?」
明日の誕生日を前に、本質的な問いを突きつけられた。
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− 2018年4月12日 08時35分 更新 by やまちゃん
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