南房総・鴨川市天津鎮座 | 源頼朝公が伊勢の神宮より御分霊を勧請し創建された八百余年の歴史をたたえる神社

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房州伊勢の宮 天津神明宮 三月の神訓   気負わず 気取らず 無理をせず
禰宜日記
〔2020/04/23〕 長期戦への備え
新型コロナウイルスの今後について、ウイルスは完全終息する=After Coronaという考えと、ウイルスは残り続ける=With Corona という考え方がある。
私は悲観的なわけではないのだが、後者を支持している。

確かにワクチンや特効薬はできるかもしれないが、そもそも、コロナウイルスは元来存在していたもので、風邪の原因ともなってきたウイルスなわけだから、逆に完全なる封じ込めができるなら、すでに風邪の特効薬が開発されていてもおかしくないし、しかしながら、現実にはインフルエンザや風邪は毎年のように流行するわけだから、完全に撲滅するのは難しいと思うのである。
しかも、ここまで世界に拡散してしまっては、ゼロになることはまずないであろう。
仮に今のウイルスをゼロにできても、コロナウイルスは変異をして、また違う型が流行ることにもなる。

すなわち、今回のウイルス禍を一つの教訓として、今後このウイルスがこの世の中に残存し続け、さらに未知のウイルスが発生した時のために「With Corona」を前提とした仕組みづくりが重要になると思う。
多くの専門家が指摘しているように、新型コロナウイルスは長期戦になるのは間違いない。5月6日まで緊急事態宣言が出て、外出自粛をすれば良い、というようなものではないのである。

いまのこの瞬間、日本ではとにかく感染爆発を抑制すべく、緊急事態宣言の下、外出自粛や地域間の移動自粛が要請されている。
人に会わなければ基本的に感染しない病気なのだから、予防法は実は単純明快である。

アップロードしたグラフであるが、株式や外為の投資などに使われる平均線分析という一般的な手法がある。これは過去数日間の相場を平均した数値で判断するものだ。
今回、3日平均、7日平均、14日平均、21日平均を算出し、それぞれグラフ化してみた。

この平均線分析では、期間の短い平均線が期間の長い平均線と交差した時、トレンドが変わるサインとされている。株式相場や為替相場は実はなかなかその通りに行くばかりではないが、感染者数においては相場と比べるとトレンドは読みやすいのではないかと自分は考えており、平均線分析はある程度有効だと思う。

見ていただければわかるように、全国的にも、また東京都でも、ここ数日で下降トレンドへの転換が見られている。
これは外出自粛が一定の効果を表していていると考えられる。

ただし、これで安心して、油断しては元も子もなくなる。
少なくとも、7日平均線、14日平均線が21日平均線を下向きに交差し、さらに、各平均線も明らかな下降トレンドを1週間以上維持した時に、ある程度の効果が出てきた、と評価すべきだろう。
そして、絶対数も問題で、例えば全国的には新規感染者数が1日50人を切るとか、各都道府県では1桁台になるとか、そういう状況にならないとなかなか警戒は緩められないと思う。

しかしながら、現在この警戒・自粛の状態が何ヶ月、あるいは何年も続けば、社会経済システムにも甚大な影響が出てくる。むしろ、それが原因で命を落とす人も多くなることも考えられる。
なので、この急性期的な今この瞬間の対応と、さらにその先を見越した準備も必要になるわけだ。

私が最も危惧しているのは、行政なり、医療機関、電気やガス、さらに物流といった、ライフラインに関わる業界の人たちにウイルスが蔓延した時のことだ。
例えば、大津市役所で職員に感染者が出たことで本庁舎が閉鎖され、行政サービスに大きな影響が出ているが、これは全国どこでも起こり得ることであり、より深刻な業界に出たとしたら、我々の生活はそれこそ麻痺することになる。
いまはまだ物流が動き、スーパーに行けば、食料品などを手に入れることができるが、万が一物流がストップすれば、それこそ買いだめ、買い占めでは終わらない、深刻な状況を招くことになる。

そこで、私個人の意見として、そろそろ、抗体検査をするなり、あるいは新型コロナウイルスに罹患して復活した人たち、つまり、新型コロナウイルスに罹るリスクの低い人たちがそういった業種で動けるようにする準備をする必要があるような気がする。
確かに、変異の激しいウイルスの中で、二度罹らないとは言えないが、極端な話、医療現場で言えば、新型コロナウイルス患者を、ウイルスに感染していた、あるいは現在進行系で感染しているが無症状である医師、看護師が診療するという、一見道義的には問題があるかもしれないが、現実的にはそのような方策を取ることも検討されなければならないかもしれない。でないと、本当に致命的な医療崩壊が起こる可能性も出てきてしまう。

誤解を恐れずに言えば、新型コロナウイルスとは戦うのではなく、共生、適応を考えるという視点も必要になるだろう。
日本人のそもそもの考え方が、神社神道という自然との共生、自然の中で生かされている一種としてとらえたものがあるように、むしろ新型コロナウイルスが存在するという前提で、どのように我々が生活スタイルを合わせていくのか、既成概念の抜本的な見直しが今回の一つの学びなのかもしれない。

人間はそれこそ、自分勝手な生き物で、地球を自分たちの良いようにしてきてしまった。
その生き方がいま問われているのだろう。
今回、そんなことも感じている。


[WALK:-]

東京都の感染者数推移


全国の感染者数推移


ランチは薩摩の焼肉弁当
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ディナーは家族で、伊勢やさん
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美味であった☆
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− 2021年7月29日 17時21分 更新 by やまちゃん

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