南房総・鴨川市天津鎮座 | 源頼朝公が伊勢の神宮より御分霊を勧請し創建された八百余年の歴史をたたえる神社

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房州伊勢の宮 天津神明宮 三月の神訓   気負わず 気取らず 無理をせず
禰宜日記
〔2023/02/05〕 房總三國神社御朱印めぐり
昨日から房總三國神社御朱印めぐりがスタートした。
プレスリリースしたところ、千葉日報にはなんと1面トップで、地元・房日新聞にも大きく取り上げられた。

千葉日報|立春や御朱印集め大満願 房総41神社巡る新企画 コロナ後の観光復興へ
https://www.chibanippo.co.jp/news/local/1024449

房日新聞|4日から県内41神社で御朱印巡り(千葉県)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4bf24f0531770ff68f5aa418abb0f255f63ed884

おかげさまで予想以上の反響で、この土日、各参加神社社頭は御朱印めぐりに参加する参拝者でにぎわったようだ。
オリジナル御朱印帳も次々に出ており、天津神明宮もそうだが、限られた在庫だったこともあり、売り切れる神社が続出。
早くも入荷待ちの状態となっている。

節分を越え、節目の日でもある2月4日の立春の開始となったが、幸先の良いスタートとなった。


神社発の御朱印めぐり。今回で第4弾となる。
始まりは平成22年(2010)に遡る。
当時、東京湾アクアラインの通行料が800円となり、大勢の観光客が房総半島に訪れ、さらに御朱印を集める参拝者も増えてきている中で、外房地区の14の神社が協力しあい、御朱印めぐりをスタートさせた。
その後、範囲を東京湾沿いの内房地区にまで拡大し、さらに、平成26年(2014)には千葉県全域に拡大。
37の神社が参加して「ふさのくに神社御朱印めぐり」を展開してきた。
令和の御代に入り、バージョンアップが望まれていたのだが、台風15号の襲来や、その後のコロナ禍もあり、更新が遅れ、いよいよ今回満を持して「房總三國神社御朱印めぐり」を始めることができた。

この企画。ちょっとしたエピソードがある。
昨年度、千葉県が募集した「観光コンテンツ高付加価値化促進事業」という補助事業に応募したのだが、見事に不採択であった。
理由はよくわからないが、実はこの年度、応募団体が全て不採択となるという異例の結果となった。
私は全団体の提案内容が悪かったようには思えない。
それこそ、名だたる企業とタッグを組んだ企画もあったはずで、後日談で、彼らも相当困惑していたようだ。
憤りの声さえ聞かれた。

ただ、自分たち神社としては、別に千葉県の補助をもらわなくても、とにかく実施はしようと決めていたので、時間はかかったが、あれから約2年の時間をかけて、ようやくスタートに漕ぎ着けたわけである。
まぁ、結果としては、自力でやって良かったと思う。
公金を使うということはそれなりの制約なども出て、事務手続きなどに余計な時間も費やす。

オリジナルデザインの波をモチーフにした御朱印帳も人気を博し、新聞も大きく取り上げている中で、果たして当時の千葉県観光当局の担当者たちはどう思っているだろうか。

この御朱印めぐりは、遠い未来に、四国の八十八ヶ所霊場めぐり(四国遍路)のように、一つの伝統を基とした観光文化として定着していくことを目指している。
あとはそれを民間、行政に活用してもらえば良い。
そのことは先の補助事業でも提案したつもりだが、昨今の行政は、民間よろしくの、意味のわからないKPI設定にこだわり、直接的にお金を儲けることばかりにこだわる傾向がある。財政難なのはわかるが、じっくりと投資する、あるいは文化を醸成していかなければ一過性で終わってしまうことをよく理解できていないような気がする。

さまざまな思いを込めた、御朱印めぐりだが、参加者のみなさんには、スタンプラリー的な感覚ではなく、あくまでも各地に鎮座する神社をゆっくりと参拝し、境内で御神気をいただき、その証として御朱印をいただく、そんな巡拝をしてほしいと願う。
また、その土地の食文化なども楽しんでほしい。
結果的に地域の観光振興にも役立てれば良いと思う。

御朱印めぐりがどのように展開されていくのか、楽しみだ。


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浅間山に落ちる夕陽
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− 2023年2月6日 12時35分 更新 by やまちゃん

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