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神木斧始祭、斎行!
平成26年12月8日
祭典のようす
祭典のようす
寺尾実行委員長による斧入れ
寺尾実行委員長による斧入れ
株祭り
株祭り
天津神明宮の二十年に一度の大祭「式年鳥居木曳祭」の端緒となる神事「神木斧始祭」が十二月八日(月)、東京大学千葉演習林郷台作業所にて、総勢一六〇名を超える参列者が集まり、斎行されました。
「式年鳥居木曳祭」は天津神明宮に古くから伝わる、伊勢神宮の式年遷宮にならった、二十年に一度の鳥居建替の神事で、「神木斧始祭」は鳥居の用材となる杉を森から伐採する神事です。これまでは天津町内の総代・氏子など限られた参列者で行われてきましたが、地域に伝わる伝統神事をより多くの方々に知っていただきたいという思いから、今回は一般参列者も募集し、遠くは銚子市から参列された方もありました。さらに、東京大学関係者も大勢集まり神事を見守りました。
午前十時、厳粛な雰囲気の中、祭典が行われ、清祓いの後、代表者によって斧入れが行われました。続いて、伐採人(二羽林業)により本伐採が行われ、午前十一時半、樹齢約一一五年、樹高五十メートルを超える大きな杉が豪快に伐り倒されました。
伐採後には、切り株(本)に斧を入れ、先(末)の枝を挿す「株祭り」を行い、本と末は杜にお返しし、さらに杜のさらなる繁栄をお祈りしました。
伐採された杉はこの後、天津町内氏子の奉仕により皮むき、磨きがなされ、平成二十七年八月二十二日(土)・二十三日(日)・二十四日(月)の三日間をかけ、天津町内を曳き巡らす「鳥居曳神事」が行われ、十月十五日(木)には新たに建立された鳥居の「通初式」が行われる予定です。
県内でも他に例を見ない、地域に誇る伝統行事にこれからもご注目ください。

写真:伊東信孝氏
[ 平成28年5月16日 00時27分 更新 ]