南房総・鴨川市天津鎮座 | 源頼朝公が伊勢の神宮より御分霊を勧請し創建された八百余年の歴史をたたえる神社

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房州伊勢の宮 天津神明宮 【九月の神訓】   気付いて 活かして ありがたし
禰宜日記
〔2021/09/15〕 神々は、ただそこに、おわす。
「初心貫徹」
「初心忘るるべからず」

よく聞かれることばだが、実践することは難しかったりする。
多くの事業や組織で、時の経過とともに、本来の目的を忘れ、手段や仕組みを目的と勘違いし、既成概念や権威、過去の栄光といったものにしがみつき、それを守ろうとする。組織は腐敗し、気づくと取り返しのつかない状況になっている。
そこで「初心」を取り戻そうとしても、もはや長年のやり方が染み付いてしまっていて、立ち返れなくなっている。

私もかつて会社を起業し、経営していたわけだが、その時、よく先輩経営者から言われていたのは、会社の維持を目的とした時点でその会社は終わる、ということだった。

全国神社の包括団体である、神社本庁がいままさにそのような状況に失墜している。

私は大学4年の時、22歳で國學院大學で毎年開催されている神職養成講習会を受講し、神職資格を取得した。それから神職歴は23年。おそらく神社界の中でも中堅以上の経歴にはなっているものと思われる。
神職資格には、階位と身分というものがあり、私は「正階」「3級」
袴の色で身分がわかるのであるが、私は一番「下っ端」の「浅黄色」の袴を履き続けている。

20年を超えるような神職ともなれば、「中堅神職研修」を何回か受講し、終了し、身分「2級」にもなってひとつ上の「紫色」の袴を履く神職も多いのだが、私は「中堅神職研修」を一度も受講したことはなく、正直、これからも受ける気はない。
袴の色になど、全く興味もない。

ちなみに「情報技術と神社」というテーマで数年前に、「中堅神職研修」の講師を一度務めたことはあった。おそらく、研修を一度も受講していない神職が講師を務めたというのは異例中の異例、もしかすると初めてのことかもしれない。笑

いま、神社本庁、そして神社界は揺れている。
詳しくは↓の記事を読んでいただければと思う。

瓦解する神社|DIAMOND ONLINE
https://diamond.jp/category/s-gakaisurujinjya

私からすれば、こんな狭い世界で、勢力争いをしたり、匿名の怪文書を出して相手方をこき下ろしてみたり、全く神職として恥ずかしい限りの状況で、あきれるばかりだ。
そんな人たちが神社本庁の中枢に跋扈しているのだから、正直、辟易としている。

それでも神社本庁を守ろうとする人たちもいるし、その気持ちもわからなくもないが、神社本庁など、戦後、神道指令が出て神社存続の危機において、全国の神社が大同団結して先人たちが創設した組織とは言え、長い神社神道の歴史から見れば、たかだか七十余年の組織に過ぎず、しかも創設した先人神職たちの思いを本庁自身の現在の役員たちが踏みにじる現況を考えれば、もはや一度解体的な出直しをしなければならないだろう。
中途半端な延命をしても、本質が変わらない限り、同じことが繰り返される。

さらに言えば、いまこそ、純真かつ清新な若者たちが立ち上がるべき時だ。
神社界はどうあるべきか、時代の趨勢を現場に敏感に感じ取り、未来を見据え、未来を担う、次の世代の神職たちが再構築に当たるべきだと思う。

日本社会の全般に言えることだが、いわゆる現在さまざまな組織の「重鎮」と揶揄される年代は戦後生まれ、いわゆる団塊の世代の人たちである。
申し訳ないが、もちろん全員ではないにせよ、団塊の世代の人たちは、日本の社会を破壊し続けているように思えてならない。極めて自己本位で独善的な人たちが多いように感じる。
考えてみれば、政界も同じだ。
なので、私としては、もうそういう世代には退いていただき、団塊の世代を反面教師的に育ってきた新しい世代がバトンタッチしなければ、日本は沈没していく一方だと思う。

神社本庁における、神職の最高身分である「特級」
全国を見ても数少ない神職であるが、「特級」になると、袴の色(基調色)は「白」に戻る。
「浄明正直」をモットーとする神職。
なぜ「白」に戻るのか、その意味を、いままさに「特級」の神職たちが自分で顧みるべき時であろう。

神々は神職のためにおわすのではない。
神々は、ただそこに、おわす、のである。
神社本庁がなくなっても、神職がいなくなっても、日本の神々はおわし続ける。
その真理を神職自らが認識しなければならない。


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− 2021年9月16日 09時48分 更新 by やまちゃん

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