南房総・鴨川市天津鎮座 | 源頼朝公が伊勢の神宮より御分霊を勧請し創建された八百余年の歴史をたたえる神社

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房州伊勢の宮 天津神明宮 四月の神訓   今日の自分を 祝福し 希望の道へ 光と共に
禰宜日記
〔2020/04/20〕 ピンチをチャンスに
新型コロナウイルスの蔓延により、この2ヶ月で世界、そして日本の状況は大きく変わった。

以前は当たり前のように、車に乗り、あるいは電車やバスに乗り、飛行機の乗り、違う土地へ仕事やレジャーで行き来していたが、いまは不要不急でない限り、外出自粛が要請され、市内でも家族で買い物に行ったり、飲食しに行ったりということは難しくなった。
都市のロックダウン、国境も封鎖され、日本においても国際便はおろか、国内便ですら航空便は大幅減便となり、国単位においても、地域単位においても鎖国状態となっている。
数ヶ月前には想像もしない状況であり、私も以前この状況を事実上の「第3次世界大戦」戦時下、有事であると表現したことがあったが、多くの人たちも同じような表現を用いている。

21世紀に入り、グローバリゼーションが加速していったわけだが、それはもろくも一種のウイルスの前に崩れ去った。
あれだけ食料を輸出するんだ!と意気込んでいた国々が、まずは自国を守るために、輸出を規制し始めているとも聞く。
日本は戦後、減反政策に代表されるように、食料品などを多く輸入に頼るようになり、農林水産業はさまざまな事由から衰退の一途をたどり、食料自給率は先進国の中でも極めて低い。まさに平時ながら「兵糧攻め」を自国自らに行ってきたようなものだ。

新型コロナウイルスの蔓延がいつまで続くか不透明な中で、もはや我々はこの状況が数年続こうとも、あるいは永続的になろうとも、その中で生きる術を模索していくべきだろう。
価値観の転換、ライフスタイルの転換がいまや求められ、逆にそれができなければ、淘汰されてしまうという状況なのだと思う。

いま、世界は、日本は、地域は、かつて味わったことのないピンチに直面している。
医療のみならず、数十年来、あるいは数百年と培われてきた社会経済システムは崩壊の危機を迎えている。

しかしながら、私はこのピンチにこそ、チャンスもあると信じる。
人生とは、経営とは、地域づくりとは、すべての物事において一つのテーマを挙げるとすれば、それは「問題解決」だ。
問題は問題ではない。問題として認識しないこと、あるいは認識してもそこから逃げてしまうことが問題なのだ。問題を解決することで、それは実は大きなチャンスに変わるのである。

鴨川市内の飲食店も苦境に立たされる中で、テイクアウトを始めた。
宿泊施設も軒並み休業中の中、YouTubeなどを通じてこれまでやってこなかった情報発信にチャレンジするところも出てきた。

不肖ウェルネスポーツ鴨川も、オンライントレーニングを4月からはじめ、今日も高校生向けに行われ、そのようすを市議会関係の方が見学に来られた。
平時であれば、絶対にそんなことはないが、しかし、その見学により、逆にウェルスポの活動、そしてそこに秘めた思いを伝える機会が与えられた。

オンラインミーティングもいまでは当たり前になりつつあり、千葉県神道青年会でも先日役員会をオンラインで実施したばかり。
コロナが落ち着いた後も、活用していこう、という方針になっている。

この状況にくよくよしていても始まらない。
確かに国や県など、行政からの補償もこの瞬間には必要かもしれない。
でも、冷静に考えた時、世界中がコロナ大恐慌に突入していく中で、一体潤沢な財源がどこにあるというのか。打ち出の小槌でもなければ、今後の補償など満足に賄えないし、きっとこのつけはさらに大きくなって未来の世代が負うことになるかもしれない。

戦後、我が国は焼け野原になった。
そこから立ち直ったのは、行政の支援があったからではないだろう。
昭和天皇がかの有名な、終戦を告げる玉音放送の中で「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」と臥薪嘗胆の精神を国民に語られたように、いまこそ、我々一人一人がやれることをやるしかない。
これまでの既成概念を捨て去り、新たな時代の創造に向けて、未来へ向かって、歩むしかない。

昭和20年(1945)に焼け野原になった日本。
そこから奇蹟的な復活を遂げ、たった20年足らずで昭和39年(1964)には当時の世界最高速鉄道「新幹線」を開通させ、東京オリンピックを開催させたという、DNAを我々も受け継いでいるはずだ。
いまこそ、その魂を呼び覚まそうではないか。

それが唯一新型コロナウイルスの猛威を乗り越える道だと思う。


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オンライントレーニングを開催中!
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今日はみっ子ちゃんのおそうざいの弁当
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− 2021年7月29日 17時21分 更新 by やまちゃん

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