南房総・鴨川市天津鎮座 | 源頼朝公が伊勢の神宮より御分霊を勧請し創建された八百余年の歴史をたたえる神社

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房州伊勢の宮 天津神明宮 三月の神訓   気負わず 気取らず 無理をせず
禰宜日記
〔2021/03/11〕 あれから10年
10年前の今日、2011年3月11日 14時46分、東日本の太平洋沖に広いエリアを震源とする、東日本大震災が発生。鴨川では激しい揺れではなかったものの、ゆらゆらと普段とは違う周期の長い揺れを感じた後、これはただごとではないとテレビを点けると、東北では震度7の激震。そして、その後、とんでもない巨大な津波に街が次々に飲み込まれていく、、、目の前にとんでもない数の人々の生命が一瞬にして奪われ、あるいは津波に流され行方知らずになっていく……という衝撃の映像をリアルタイムで見ることになった。
千葉県でも旭市や一宮町が津波に襲われ、尊い人命が失われたが、鴨川市は幸いにも津波による被害もほとんどなかった。

その後、福島第一原子力発電所は電源喪失という深刻な事態に陥り、1号機・3号機が爆発。
放射性物質が広範囲に撒き散らされ、原発周辺の地域はいまでも厳しく立ち入りが制限されている。
東日本大震災は揺れや津波による被害だけでなく、原発という人間が生み出したものが制御不能に陥ったことによる百年、千年レベルの被害も巻き起こしてしまった。

喉元過ぎれば熱さ忘れる、のことばではないが、徐々に東日本大震災の記憶は薄れつつあるような気もする。その16年前には阪神淡路大震災も発災している。
一昨年には房総半島は台風による被害に見舞われ、東日本大震災よりも深刻度は大きかった。
そして、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大。

21世紀に入り、世界を見ても、災害や疫病が跡を絶たない。

大切なのは、被災した人たちへ思いを馳せ続けること。
そして、この経験を後世にもしっかり伝えていくこと。

先月発生した福島沖を震源とする震度6強の大地震。東日本大震災が思わされる、地震学的には東日本大震災の余震の一つとも言われているが、実はこの地震では激しい揺れの規模に対して、人的被害は少なかった。(1名尊い生命が奪われた)東北の人たちは東日本大震災を教訓として、常に用心を怠ってこなかった、その結果が今回の最小限の被害にとどまった、と言われている。

忘れない、常に備える。
そんなことの大切さを、今日のこの日に再び自分にも言い聞かせたい。

我が家にとっては2014年には三男がこの日に生まれ、別の意味をもつ日にもなった。
彼には、東日本大震災を踏まえて、世の中にポジティブな息吹をもたらす人になってほしいという思いを込めて命名した。
日記の最後になったが、いぶたん、誕生日おめでとう。


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神社の前で半日以上停車を余儀なくされた「わかしお」号。神社は一次避難場所として提供した。
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− 2021年7月29日 17時21分 更新 by やまちゃん

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