〔2021/11/03〕 競技視点だけじゃダメだ!
昨夜、関東ビーチサッカー連盟の理事会が行われた。
いろいろと思うところはあるけど、ビーチサッカーを本気で普及し、多くの人に愛されるものにしていくためには、競技だけでなく、運営などの広い目線もつ人財を連盟はもちろん、各チームがしっかりと獲得していかなければならないことを痛感した。 競技優先、試合さえできれば良い、という考えでは、仲間内だけのカテゴリーで終わってしまう。
2018年に創設し、紆余曲折の中で歩んできたゾンネであるが、昨年には鴨川令徳ビーチコートができ、活動拠点ができたことで男女とも幅広い年代の仲間が増え、今年は男子チームを本格的に組織し、関東リーグに参加することができている。
ゾンネは歴史も浅く、選手たちも十人十色、中にはビーチサッカーで初めてサッカーに触れる選手(私もその一人)もいるわけで、競技力で行ったら、まだまだ弱小なチームである。 競技力の向上はもちろん必要だけど、それとともにゾンネは運営面にも力を入れている。 今年度、コロナ禍で他会場が軒並み使用できない状況もあり、鴨川令徳ビーチコートを会場にして行う公式戦も多いのだが、ある意味の「ホームコート」で試合を行う時は、他チームを招待できる喜びを感じ、チーム全体で運営に当たる。 試合運営力で行ったら、間違いなくゾンネが日本一であると私は言い切りたい。
嫌な顔ひとつせず、むしろ率先して運営に当たっているゾンネのメンバーたちの姿を誇らしく思っているし、それをことあるごとに伝えている。
スポーツを普及させようとした時、そのカテゴリーが強ければ普及するか、と言ったら、それは大間違いだ。 それは、例えば、私が携わってきた女子サッカーを見ても明らかである。代表の成績頼みの普及をしてきたがために、代表の成績に左右され、さらに、世界的に見ても強豪国の一つに成長したはずなのに、結局普及は思ったほどできなかった。 スポーツの普及には競技力だけではない、もっと広くトータルな視点が必要になる。
その点、ビーチサッカーはエンターテイメントとの親和性も高く、観光や商業とも結びつくと思っている。だからこそ、私はこれまでの狭いスポーツではなく、広いスポーツとしての可能性をビーチサッカーに感じている。
ゾンネは少なともそのパイオニアの一つになるつもりだ。 苦しいこともたくさんあった。でも、そこであきらめず、残ったメンバーでがんばって乗り越えてきた。 だから、その努力がいま少しずつだが実ろうとしている。 オープンな練習会を開催してきていることで、最近、新たな仲間も増えてきている。 選手集めに苦労していた以前とは全く違う状況になってきている。 これもコツコツと仲間で前向きに歩んできたからこそ。 まさに継続は力なり。
これからもビーチサッカーの大きなポテンシャルを信じて、我々は楽しく前進しつづける。
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運営に当たるゾンネのメンバーたち
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− 2021年11月3日 10時19分 更新 by やまちゃん
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