南房総・鴨川市天津鎮座 | 源頼朝公が伊勢の神宮より御分霊を勧請し創建された八百余年の歴史をたたえる神社

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房州伊勢の宮 天津神明宮 四月の神訓   今日の自分を 祝福し 希望の道へ 光と共に
禰宜日記
〔2023/05/10〕 先輩、ありがとう。
いまから15年ほど前、平成19年度に千葉県神道青年会が担当した神青協中央研修会で実行委員長を務め、千葉県神道青年会会長も歴任した舩穂先輩が亡くなった。
以前から体調を崩していたのは聞いていたのだが、まさかこんなに早く、悲しい知らせを聞く日が来るとは、、、
いまだに信じられない。

仕事を終えると夕方、印旛に向かい、通夜祭に参列した。
舩穂さんの表情はさすがに少し痩せてはいたものの(元々痩せ型の方だったが)、安らかだった。

奇しくも先日、私は千葉県神道青年会を晴れて卒業した。
22歳にして神職資格を取得し、任用されてからは気づいたら千葉県神道青年会の一員となっており、それから二十数年会員であり続けたわけだが、実際に最初の頃は名簿に名前を連ねているだけで、参加するとしても年に一度の総会といった大きな行事であったり、当時はわけもわからず、気まぐれに活動しているいわば幽霊会員に等しかった。
それを本格的な活動の場に引っ張り出してくれたのが舩穂先輩である。
中央研修会の担当が千葉県になった時、麻賀多神社での会議に呼ばれ、そこから私は神青の活動に没頭していった。

中央研修会は全国の神青の中でも特に大きな行事で、担当県になるのは一生に一度くらいのことであり、それだけ大きなプレッシャーの中で準備に当たっていた。(担当する千葉県は、ここでは詳しくは書かないが、別の意味でも大きなプレッシャーがあった)
準備の過程においても、実に紆余曲折、いろいろなことがあった。
それを舩穂さんのリーダーシップの下、まさに会員一丸となり乗り越え、無事に開催した。
中央研修会が閉会し、全国から集った参加者を送り出した後、千葉県の会員で安堵の表情を浮かべながらお開きした時、舩穂さんが流した涙をいまでも忘れない。
舩穂さんの男泣きに、ぼくももらい泣きしてしまった。

舩穂さんは良い意味で神職らしくない人だった。
だからこそ、私も舩穂さんとはウマがあった。

それからというもの、一緒に屋久島に連れていってもらったり、お酒も大好きな方だったので、一緒に杯を酌み交わしたことはもう数え切れない。

ここ数年はコロナ禍もあり、また体調を崩されていたこともあり、お会いできていなかったが、舩穂先輩がいなければ、間違いなく私は神青で本格的な活動の場に立つことはなかったと思う。
感謝してもしきれない、尊敬する大先輩だ。

齢五十一、あまりに早く、帰幽されてしまった。
もう一度、飲みたかった。。。
旅行にも行きたかった。。。
悲しすぎる。

舩穂さんと再会するのは、何十年も後になるかもしれないけど、またぜひ酒を酌み交わし、いろいろとお話ししたい。

舩穂さん、本当にありがとう。


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縄文杉をバックに(2008年3月21日)
PENTAX *ist DS2 18.00 mm ISO200 1/125 sec f/6.3
− 2023年5月11日 09時17分 更新 by やまちゃん

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